「生ホルモン」の人気が全国区になった!

生ホルモンについて解説

「生ホルモン」が静かなブームです。焼肉や肉料理に精通した方はご存じかもしれませんが、生ホルモンはホルモン本来のおいしさが生きていて、心地よい食感も残ります。生ホルモンといっても、全く熱を加えずにレアのまま食べるのではなく、焼いて食べるのです。今回は、一度食べるとお気に入りメニューになるといわれる、生ホルモンについて紹介します。

1. 生ホルモンとは

生ホルモンといっても、生でホルモンを食べるのではありません。一般的な焼肉店のメニューにあるホルモンは、独特の臭みを除くために下茹でされているため、提供されるホルモンは茹で上がった状態で運ばれてくるのです。しかし生ホルモンの場合は、下茹でなしの、生のままの状態で提供されます。そのホルモンを焼いて食べるのです。

1-1. 生ホルモンの下処理は独特

生ホルモンは、新鮮なホルモンを水洗いしながら、余分な脂肪分を落とし、生ホルモンに最適となる状態に仕上げます。こうして下処理した生ホルモンは、プリプリとした歯ごたえや、ホルモン特有の旨味や甘みが残るのです。

1-2. 生ホルモンは焼き方も注意

生ホルモンは焼き方も大切です。生ホルモンを焼き網へ一気に流し込み、全体が少し焼けてから、網全体に広げていきます。焦げ目が付く程度まで焼けたら食べごろです。好みですが、カリカリに焼いて食べる方も少なくありません。

1-3. 生ホルモンはお酒と相性がよい

生ホルモンはお酒と相性がよいのです。ビールや日本酒に合うのは当然ですが、「肉には赤ワイン」といわれるように、生ホルモンにはワインがおすすめです。脂分も多いホルモンだけに、ワインがホルモンの脂分をスムーズに流してくれ、ホルモンもワインも、量がどんどん増えていきます。

2. 生ホルモンの特徴

牛や豚のホルモンは種類が多く、肉の性質がかなり異なっています。そもそも、生ホルモンは、牛がよいのか豚が向いているのかも不明です。この章では生ホルモンの特徴やおすすめポイントについて紹介します。

2-1. 豚の内臓がメイン

生ホルモンは牛や豚の内臓で、子宮・卵巣・膵臓・肝臓などの部位を使用します。それも生の状態で提供されるだけに、新鮮なものを使うのが重要ポイントです。また、生ホルモン発祥の経緯から、豚の内臓を使われるケースが多くみられます。

2-2. 味の付け方

味付けは個人の好みで変わってきますが、一般的な生ホルモンの味付け方法があります。生ホルモンは、焼く前に塩や胡椒で軽く下味をつけておくと、食べるときの隠し味の役割を果たすのです。焼いた生ホルモンには、醤油味・味噌味・レモン味など、好みの味のタレでいただきましょう。

2-3. 生ホルモンは健康によい

生ホルモンは豚の内臓が主です。内臓は通常の肉に比べて、ビタミンもミネラルも多く含まれています。また、生ホルモンは低カロリーで健康的な食べ物だけに、肥満を気にする方や、ダイエット中の方におすすめです。

2-4. 食中毒予防で熱を通すことは重要

生ホルモンは焼いて食べます。しかし、ホルモンは、きわめてまれですが食中毒を起こすことがあります。動物の内臓には、食中毒を引き起こすカンピロバクターや腸管出血性大腸菌に、サルモネラや寄生虫などが付着していることもあり、加熱不足は注意が必要です。生ホルモンも火が通っていることを確認しましょう。

3. 生ホルモンは新潟県魚沼市発祥

生ホルモンは、新潟県魚沼市小出地区が発祥の地といわれています。その歴史は、今から70年ほど前の1953年に、福島県南会津郡檜枝岐村と新潟県魚沼市にまたがる、巨大な奥只見ダムの建設が始まったときからです。ダム工事のため多くの労働者が集まり、そのなかに大陸にルーツを持つ人も多くいました。
当時、小出地区では養豚業が盛んに行われ、食肉処理場も近くにあり、新鮮な豚のホルモンが入手しやすい環境でした。大陸にルーツを持つ人々は、もともとホルモンを食べる習慣があり、小出地区で新鮮なホルモンを食べていたのです。その食べ方は、下茹でせずに生の豚ホルモンを焼いて食べる、現在の「生ホルモン」の調理方法でした。それが小出地区に定着し、徐々に広まっていったのです。

全国でもあまりみかけない魚沼の生ホルモンは、市の観光協会の応援もあり、徐々に知名度もアップし、魚沼のグルメとして知られるようになっています。魚沼市では地元のおいしい水やこだわりの飼料で、おいしい豚として育てています。また、市の近隣の処分場で処理しているため、新鮮な豚の生モツが手に入るのです。

4. まとめ

以上、新潟県魚沼市のソウルフード・生ホルモンについて紹介しました。生ホルモンはコアなファンが多く、魚沼から全国に広がっています。牛や豚の内臓は捨てられる時代がありました。しかし、さまざまな食物を無駄なく食べようとする、現代のエコライフの考え方からすると、生ホルモンは時代に合った食べ物です。おいしい生ホルモンを食べましょう。

「有限会社アイエスグループ」は、大分県中津市で1975年11月に中津焼肉ホルモンセンターを創業以来、地域に愛され続けております。現在は精肉とホルモンを扱う小売店3店舗、焼肉レストラン「家族亭」を2店舗展開しております。

当社は大分県北部で初めてホルモンの販売を始めたお店です。自社製造工場も持ち、常に新鮮な肉やホルモンをお届けしております。また、自社オリジナルのタレは、ホルモン特有の臭みを感じないよう、研究を重ね開発した秘伝のタレです。なお、当社のホルモンを扱う量は、九州でトップクラスの販売量です。中津で老若男女問わず愛され続ける味を、どうぞご堪能ください。