もつ鍋をおいしく食べるには？

おすすめの野菜や食べ方のコツをご紹介

寒い季節、鍋料理を作る回数は多くなりますが、もつ鍋をお家で作るには少しハードルが高いと考える方も多いでしょう。しかし、コツさえつかめば、お店のようにおいしいもつ鍋が楽しめます。また、入れる食材によって、春や夏でも楽しめるお鍋です。ここでは、もつ鍋の基本的な食べ方やおすすめの野菜をご紹介します。

1. もつ鍋の基本的な食べ方

もつ鍋は、一般的な鍋料理と同様に食べ方はシンプルです。基本的な食べ方は、次のようになります。

1-1. スープが沸騰してからもつを入れる

もつ鍋は、スープを入れた鍋で具材を煮て食べるのが基本です。入れる順番は、最初にもつを入れ、その後に野菜などを投入します。気をつけなければならないのは、スープを強火で沸騰させてからもつを入れることです。そうすることで、プリッとした食感が得られます。火にかける前にもつを入れて煮込むのはNGです。

1-2. 野菜を入れたら中火にする

もつを入れたら、キャベツやニラなどの野菜を入れます。野菜を入れる際は、火を中火にしましょう。強火だとスープが煮詰まり、味が濃くなりすぎてしまいます。野菜がしんなりしたら、具材をかき混ぜて鍋の完成です。お店で購入するもつは下茹でされているのが一般的であるため、長く煮込む必要はありません。野菜に火の通ったタイミングが食べごろです。

1-3. 具材を食べた後

具材を食べた後、もつ鍋ではちゃんぽんでシメるのが一般的です。鍋を強火で沸騰させてちゃんぽん麺を入れ、2分ほどで完成します。麵の中にもつ鍋の出汁が染み込み、噛むほどにうま味があふれ出します。

1-4. 雑炊もおすすめ

ちゃんぽんの後に、雑炊を作るのもおすすめです。鍋にご飯を入れて出汁を沸騰させた後、溶き卵を入れてかき混ぜます。ご飯にもつ鍋の出汁が染み込み、うま味のある雑炊が完成します。

2. もつ鍋に合う野菜

もつ鍋の野菜といえば、キャベツやニラが定番です。しかし、季節の野菜を投入してもおいしく食べられます。もつ鍋に合う季節の野菜をご紹介しましょう。

2-1. もつ鍋の定番野菜

もつ鍋の定番野菜は、キャベツ・ニラ・ごぼうです。また、ニンジンやもやしも、定番野菜として使用されます。野菜以外の具材では、豆腐やお餅は安定した人気があります。

2-2. 春におすすめの野菜

春にもつ鍋を食べる時におすすめの野菜は、春キャベツや新じゃが、たけのこです。春の旬の野菜を採り入れることで季節感があるうえ、野菜の甘味も増します。新じゃがやたけのこなど硬めの具材は、薄切りにして入れると火が通りやすいでしょう。

2-3. 夏におすすめの野菜

夏は食欲が減退する季節なので、もつ鍋もサッパリした食感にするのがおすすめです。夏のもつ鍋には、ゴーヤやオクラ、ズッキーニなどが良いでしょう。また、意外に思えるものの、レモンももつ鍋に合います。輪切りにして鍋に投入すると、爽やかな味わいになります。

2-4. 秋におすすめの野菜

秋はきのこやかぼちゃやさつまいもなど、秋の味覚をもつ鍋に採り入れるのがおすすめです。さつまいもやかぼちゃは火が通るまでに時間がかかるため、下茹でしておくのが良いでしょう。秋野菜とともにチーズをトッピングすれば、濃厚でコクのあるもつ鍋に仕上がります。

2-5. 冬におすすめの野菜

冬は、体が温められる野菜をもつ鍋に入れるのがおすすめです。生姜や柚子は、風味を高めるだけでなく、体を芯から温める効果もあります。また、白菜や大根など、うま味をしっかり吸い取る野菜がおすすめです。

3. 本場のもつ鍋をお家で食べるポイント

もつ鍋の本場は北九州とされており、お家でも本場のもつ鍋を食べたいという方もいらっしゃるでしょう。お家で本場のもつ鍋を食べるコツは、次の2つがあげられます。

3-1. 国産牛の生もつ

お家で本場のもつ鍋を食べるには、国産牛の生もつを使用することです。下茹でされたものではなく、生もつを使うことで独特の食感や甘味が得られます。また、良質の脂がたっぷりのもつを選ぶことで、本場のもつ鍋の味が再現できます。

3-2. もつの部位にも注意

もつにはさまざまな部位があり、一般的なもつ鍋であれば好みの部位を入れて構いません。しかし、本場のもつ鍋を作る場合は、小腸を選びましょう。本場のもつ鍋では、脂ののった小腸が入れられ、プリッとした食感が楽しめます。小腸の生もつを使用するのがおすすめです。

4. まとめ